京都市交通局は、市営地下鉄烏丸線・東西線で毎週金曜日に実施されている終電延長サービス「コトキン・ライナー」について、2021年3月26日(金)以降休止すると発表しました。
毎週金曜日の終電延長は、深夜の仕事や会食等から帰宅する利用者の利便性向上のために2015年10月から実施されています。大阪方面からのJR西日本、阪急電鉄、京阪電気鉄道との遅い時間の接続も考慮され、烏丸線・東西線とも通常の終電の30分後に全方向各1本(計4本)が増便されます。相互に乗り換えができる烏丸御池駅では、0:25に一斉に発車するダイヤが組まれています。
導入と同時に、古都・京都の金曜日を意味する「コトキン・ライナー」の愛称が公募により決定し、オリジナルキャラクター「太秦麗」が登場するポスター等によりPRされてきました。
新型コロナウイルス感染症の影響により地下鉄の利用者数は大幅に減少しており、とりわけ会食の自粛、夜間の出控えなど生活様式の変化によって「コトキン・ライナー」の利用は、前年比で55%も減少しているとのことです。交通局はこの傾向が当面継続すると判断し、2021年3月26日(金)以降、「コトキン・ライナー」を当分の間休止することを決めました。
なお、緊急事態宣言の対象区域に京都府が加わったことを受け、「コトキン・ライナー」の実施はすでに休止されています。休止期間は1月15日(金)から当分の間とされていますが、状況によってはこのまま復活することなく、無期限で休止となることが考えられます。